ことわざ
ことわざとは、古くから言い伝えられてきた、教訓または風刺の意味を含んだ短い言葉であり、生活体験からきた社会常識を示すものが多いです。ことわざは、「諺(ことわざ)」と言う漢字で書き、鋭い風刺や教訓・知識などを含んだ簡潔な言葉のことです。
例:
- 十人十色(じゅうにんといろ)- 人それぞれ異なる個性や考え方を持つこと
- 石の上にも三年(いしのうえにもさんねん)- 継続することで成功する
- 井の中の蛙大海を知らず(いのなかのかわずたいかいをしらず)- 狭い範囲でしか考えないこと
慣用句
慣用句とは、二つ以上の語が一続きに、または相応じて用いられ、その結合が全体としてある固定した意味を表すものを指します。慣用句は、そのままの意味とは異なる意味を持つことがあり、日本語の表現力を豊かにする重要な要素の一つです。
例:
- 一石二鳥(いっせきにちょう)- 一度の行動で二つの目的を達成すること
- 猫の手も借りたい(ねこのてもかりたい)- 忙しい状況で手が足りないこと
- 腹を割って話す(はらをわってはなす)- 素直に本心や本音を話すこと
四字熟語
四字熟語とは、日本語で漢字4文字で作られた熟語を指す言葉です。四字熟語は、日本の文学や詩、日常会話などでよく使われます。
例:
- 一期一会(いちごいちえ)- 人との出会いを大切にすること
- 自業自得(じごうじとく)- 自分自身の行動によって結果がもたらされること
- 虎視眈々(こしだんたんたん)- じっと状況を見守り、好機を待つこと
対義語
対義語とは、同一の言語の中で、意味が正反対の関係にある語のことを指します。対義語は反義語、反意語、反対語、アントニムとも呼ばれます。
例:
- 明るい - 暗い
- 大きい - 小さい
- 上手な - 下手な
同義語
同義語とは、意味が同じ、または非常に近い語のことを指します。同義語は、語形や音は異なるが、意味が同じである語であり、同意語、類義語とも呼ばれます。同義語は、文脈によって使い分けが必要な場合があります。
例:
- 幸せな - よろこびの
- 賢い - かしこい
- 美しい - うつくしい
難読漢字
難読漢字とは、読み方が熟字訓など表外のものであったり、常用漢字外の漢字や国字が入っているために読みにくくなっている漢字の総称です。漢字の中には読めそうで読めなかったり、何と読んでいいのか想像もできない漢字があります。
例:
- 鬱陶しい(うっとうしい)- 気分を重くさせる、嫌な感じを与える
- 憂鬱(ゆううつ)- 心が重く沈み込む感じ
- 躊躇(ちゅうちょ)- ためらうこと